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工場などに寮が隣接しており、住み込みを前提にして雇用される仕事を求人広告で見つけることがあります。一般的に住み込みの仕事は短期間で稼げることがメリットだと言われていますが、「住み込みはやめとけ」との話を聞くこともあるでしょう。この記事では「住み込みはやめとけ」といわれる理由や、住み込みの仕事のメリットなどについて解説します。
住み込みはやめとけと言われる理由
最初に「住み込みはやめとけ」といわれる3つの理由について説明します。自分が就職を考えている仕事にそれらの理由が当てはまるのか、考えてみてください。
プライバシーを確保しづらい
住み込みはやめとけと言われる1つ目の理由は、プライバシーを確保しづらいからです。
当然のことですが、住み込みでの仕事があるということは、他の社員も同様に住み込みで働いている人が多くいるということです。多くの場合、工場に寮が隣接しており、相部屋だったり、さまざまな施設が共用だったりするため、プライバシーが確保しづらいこともあります。
また、同じ寮やマンションで生活していると、出勤日や休暇もお互い筒抜けのため、休みたかったり、一人で過ごしたいと思ったりしても、遊びや飲みに誘われやすく断りにくい環境といえます。
休日出勤になることが多い
住み込みはやめとけと言われる2つ目の理由は、休日出勤になることが多いからです。
住み込みの寮やマンションは比較的職場の近くにあることが多いため、他の従業員と比べて出勤しやすい状況にあります。そのため、繁忙期に工場稼働が必要になり人手不足になると、声がかかりやすいです。もちろん、その分の給料は出るので稼ぎたい人には好都合かもしれません。
また、休日出勤以外にも、寮が近いからという理由で遅番や早番にも回される可能性が高くなります。
独自のルールがあり自由に過ごせないこともある
住み込みはやめとけと言われる3つ目の理由は、企業によって独自のルールがあり、自由に過ごせないこともあるからです。
寮では集団生活を送ることになるため、誰もが自分の好きに暮らすことはできません。企業によっては寮でのルールが細かく決まっていることもあり、自由に自分のペースで過ごせないこともあります。例えば、掃除当番が回ってきたり、門限が決まったりしていることもあるため、住み込みの仕事を考えている人は前もって確認しておくことをお勧めします。
工場の仕事は住み込みが多い?
住み込みの仕事は工場勤務が多いようです。特に大手の工場メーカーが人手不足のために住み込み求人を出す傾向にあります。ここでは、住み込みが多い工場の仕事内容や雇用形態について説明します。
工場の仕事内容
工場の仕事内容に、組立・加工・検査・梱包・出荷などが含まれます。具体的には、自動車メーカーや製造業などの工場での仕事が多いようです。
工場での仕事は、未経験でもできる仕事が多いため、就職しやすいメリットがあります。しかし、経験がないと単純作業や体力仕事を任せられることが多く、向き不向きがある点に注意が必要です。
工場勤務のその他の雇用形態
工場での住み込みの仕事には、アルバイトの他に派遣や契約社員、期間工、正社員など、さまざまな働き方があり、自分に合った働き方をしやすい点が魅力です。派遣とは、派遣会社と契約を結び、派遣先である工場で勤務する雇用形態です。契約社員とは、最長3年の有期雇用契約を指し、賞与や退職金はなく、福利厚生も正社員と比べて範囲が限定的です。また、期間工とは、工場などで期間を限定して結ばれる有期雇用契約で、住み込みに多い雇用形態です。
住み込み求人が多いその他の仕事
工場以外にも、ホテル・旅館・パチンコ・農業・新聞配達・季節仕事などは住み込みの求人が多い傾向にあります。これらの業界で、繁忙期のみ短期で募集していることもあれば、長期で働けて社員を目指せるものなどさまざまです。
工場の住み込みで働く4つのメリット
ここでは、工場の住み込みで働く4つのメリットについて説明します。
- 生活費が抑えられるので貯金をしやすい
- 全国各地で家と仕事が確保できる
- 職歴や経験に関係なく採用されやすい
- 通勤が便利
一つずつ解説します。
生活費が抑えられるので貯金をしやすい
工場の住み込みで働く1つ目のメリットは、生活費が抑えられるので、貯金をしやすい点です。
住み込みの仕事の場合、寮費や光熱費が無料の場合が多いですし、寮内に食堂を設置しているところもあります。毎回の食事を食堂で済ませれば、自分で作ったり、外食したりするより食費を抑えられます。
また、一般的に住み込みの仕事は待遇が良く、入社手当や福利厚生がよくボーナスが支給されることもあります。さらに、住み込みの職場は郊外にあることが多く、娯楽施設や商業施設が多くないため、休日もあまりお金を使わずに済みます。
全国各地で家と仕事が確保できる
工場の住み込みで働く2つ目のメリットは、全国各地で家と仕事を確保できる点です。住み込みの工場勤務は、全国各地に工場がある大手企業の求人が多いため、好きな場所を選んで働くことができます。
今住んでいる場所と異なる場所に仕事が決まれば、住居を探し、保証人を探したり、賃貸借契約を結んだり、さまざまな手続きが必要になるのが普通です。しかし、工場での住み込み勤務であれば、就職と同時に家も確保できるため、面倒な手続きを省けます。また、家具家電付きの寮も多く、身一つで引越しできます。
職歴や経験に関係なく採用されやすい
工場の住み込みで働く3つ目のメリットは、職歴や経験に関係なく採用される点です。その多くが未経験でも可能な仕事なので、職歴や経歴は不問の企業が多いです。年齢や性別もあまり重視されずに、きちんと働いてくれるかどうかが重視される傾向にあります。
通勤が便利
工場の住み込みで働く4つ目のメリットは、通勤が便利な点です。多くの工場では、寮は職場の近くにあることがほとんどなので徒歩や自転車で通えます。交通費もかからないため、出費を減らせます。
また、満員電車に乗っての出勤がストレスになる方も多いと思いますが、住み込みの仕事なら、通勤に無駄なストレスをかける必要はありません。通勤時間も短いため、業務が終わったらすぐに帰って、しっかり休養が取れます。
工場の住み込みで失敗しないためには
住み込みを前提にした工場勤務にはメリットもあれば、デメリットもあります。大切なことは、メリットを最大化し、いかにデメリットを回避するかでしょう。ここでは、工場の住み込みで失敗しないための3つのポイントについて解説します。
仕事内容を確認しておく
1つ目のポイントは、前もって仕事内容を確認しておくことです。
人によって仕事で大切にするポイントは異なります。プライバシーを大事にする人がいれば、できるだけたくさんのお金を稼ぎたいという人もいるでしょう。事前にどんな仕事かを確認しておくことで、自分にとって無理なくできる仕事かどうかを判断できるはずです。
実際に仕事を始めてしまってからでは業務を変えてもらうことは難しいですし、勤務時間やシフトが自分の希望と全く異なっていれば、継続することは困難になるでしょう。
派遣や転職エージェントを利用する
2つ目のポイントは、派遣や転職エージェントを利用することです。自分で手に入れられる情報量は限られていますが、派遣や転職エージェントを活用することで、これまでに同じ職場で働いたことがある人の体験談や職場の実情を聞くことができます。エージェントしか持っていない、公表していない求人が見つかることもあるため、利用する価値は大きいでしょう。
住み込みで働く目的を明確にしておく
3つ目のポイントは、住み込みで働く目的を明確にしておくことです。目的がはっきりしていれば、多少思っていたのと違っていてもすぐにやめずに続けられるはずです。例えば、短期間でお金を稼ぐと心に決めていれば、住み込みで自由な時間やプライバシーが少なくなっても、頑張り続けられるでしょう。
まとめ
住み込みはやめとけと言われることがあります。しかし、住み込みの仕事といってもさまざまです。寮の環境や待遇、仕事内容も雇用先によって大きく異なるため、一つひとつの求人をちゃんと調べることが大切でしょう。そのためには正確かつ十分な量の情報が必要になるため、派遣や転職エージェントの活用も検討するのも良いかもしれません。
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