働き方ナビ
2024.09.26

MBTI診断とは?16種類の性格タイプ一覧や相性について簡単に解説!

MBTI診断とは?16種類の性格タイプ一覧や相性について簡単に解説!

目次

自分の性格や他人との関係に悩んだことはないでしょうか。実は、自己理解や他者理解に苦心する人が少なくありません。そんな中、注目されているのが「MBTI」です。MBTIは単なる性格検査ではなく、自己理解を深めていくプロセスを重視します。

本記事では、MBTIの基本概念から活用法まで、詳しく解説します。自分自身をより深く理解し、より良い人間関係を築くためのヒントが見つかるかもしれません。MBTIを通じて、新たな自分との出会いを体験してみませんか?

MBTIとは国際規格に基づいた性格検査のこと

MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、世界45カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査です。20年以上かけて研究開発されました。

「16タイプ性格診断」と混同されがちですが、実際はまったくの別物です。MBTIの目的は、個人をタイプに分類したり、性格を診断したりすることではありません。

むしろ、MBTIは個人が自分の心を深く理解するための座標軸として機能します。回答者一人ひとりが、MBTI有資格者やMBTI認定ユーザーのサポートを受けながら、自然としている自分の認知スタイルを分析し、理解を深めていくプロセスを重視しています。

MBTIの特徴

MBTIの特徴は、単に結果を提示するだけでなく、その結果をきっかけにして自己理解を深めるプロセスを重視している点で他の性格診断とは異なります。

MBTIでは、専門家のサポートを受けながら、回答者自身が自分の行動パターンや思考の傾向について理解します。
この過程から回答者は自分に最もフィットするタイプ(ベストフィットタイプ)を見出していきます。つまり、MBTIは単に「あなたはこのタイプです」と断定するのではなく、「自分はこんな人間なんだ」と理解することを目的としたメソッドとして機能するのです。

MBTIが流行した理由

MBTIが特に若い世代を中心に日本で急速に人気を集めている背景には、いくつかの社会的・文化的な背景があります。

まず、Z世代では「自分らしさ」を重視する価値観が広がっていることが挙げられます。現代の若者は、自己のアイデンティティや個性を大切にし、それを表現することに価値を見出しています。

MBTIによって、自分の強みや弱み、独自の特性を把握することができ、「自分らしさ」を表現することに役立てることが可能です。

次に、多様性を尊重する社会的風潮の高まりが、MBTIを後押ししています。MBTIは16のタイプに分かれますが、それぞれの違いを理解することで、他者を受け入れる土壌が生まれます。

MBTIは、自己理解だけでなく、他者理解のツールとしても機能し、より良い人間関係の構築にも貢献できるのです。

MBTIの考え方

MBTIの基本的な考え方は、個人の性格を4つの主要な軸に基づいて分析し、16種類の性格タイプに分類することです。

この分類は単なるラベル付けではありません。各タイプの特徴や傾向を理解することで、自己理解を深め、他者との関係をより良くしていくことを目指しています。

MBTIの4つの軸は、それぞれ対となる2つの傾向を示しています。これらの組み合わせによって16種類の性格タイプに分けられます。

以下、4つの軸について見ていきましょう。

エネルギーの方向|内向(I)と外向(E)

この軸は、自分がどこからエネルギーを得るかを示しています。

  • 内向(I): 一人で過ごす時間や深く考えることを好む
  • 外向(E): 人と交流したり、アクティブに活動したりすることを好む

内向(I)の人は、自分の内面からエネルギーを得ます。静かな環境で集中して作業をすることで力を発揮し、大勢の中にいると疲れやすい傾向があります。

外向(E)の人は、外の世界や他者との交流からエネルギーを得ます。一人で長時間過ごすよりも、人と交流する中でアイデアが生まれたり、モチベーションが上がったりします。

情報を得る方法|感覚(S)と直観(N)

この軸は、自分が情報をどのように認識し、処理するかを示しています。

  • 感覚(S): 現実的な事実や五感で得られる情報に重きを置く
  • 直観(N): 抽象的な概念や可能性に目を向け、未来を予測しようとする

感覚(S)タイプの人は、現実的で具体的な情報に重きを置きます。「今、ここ」の状況を重視し、実践的なアプローチを好みます。

直観(N)タイプの人は、抽象的な概念や可能性に目を向けます。大局的な視点を持ち、新しいアイデアや革新的な解決策を生み出すのが上手です。

判断基準|思考(T)と感情(F)

この軸は、個人が何かを決めるときにどのような基準を用いるかを示しています。

  • 思考(T): 論理的思考に基づいて客観的な判断を下す
  • 感情(F): 人との調和を大切にし、感情に基づいて判断を下す

思考(T)タイプの人は、事実や数字、論理的な筋道に重きを置き、感情よりも理性を優先させる傾向があります。

感情(F)タイプの人は、他者への影響や人間関係を考慮に入れ、共感的なアプローチを取ります。個人的な価値観や信念に基づいて決定を行うことが多いです。

生活スタイル|判断(J)と知覚(P)

この軸は、個人が周囲に対してどのようにアプローチするかを示しています。

  • 判断(J): 計画的で秩序を好み、締め切りを守る
  • 知覚(P): 柔軟で臨機応変に対応し、締め切りギリギリまで行動する

判断(J)タイプの人は、計画的で秩序を好みます。締め切りを守ることを重視し、事前に物事を決めておくことで安心感を得ます。

知覚(P)タイプの人は、柔軟で臨機応変な対応を好みます。新しい情報や選択肢に対してオープンで、ギリギリまで決定を保留することがあります。

MBTI診断でわかる16種類の性格タイプ一覧

MBTIでは、先ほど説明した4つの軸の組み合わせによって、16種類の性格タイプが定義されます。各タイプに特徴があり、それぞれの強みや課題、コミュニケーションスタイルなどが異なります。

以下、各タイプの特徴について説明します。

INTJ

INTJは独創的な思考と強い意志を持つタイプです。アイデアを実践し、目標を達成する能力に長けています。外部の出来事のパターンをすばやく見抜き、長期的な視点を持ちます。

コミットメントが強く、一度決めたことは最後までやり遂げます。懐疑的で独立心が強く、自分自身と他人に対して高いパフォーマンスを発揮します。

INTP

INTPは、知的好奇心が強く、物事の本質を理解しようとする傾向があります。彼らは抽象的な概念や理論に強い関心を示し、人との交流よりも独自のアイデアを探求することを好みます。

普段は物静かで控えめな印象を与えますが、柔軟な思考と適応力を持ち合わせています。特に興味を持った分野では、驚くべき集中力と問題解決能力を発揮します。

ENTJ

ENTJは決断力とリーダーシップを備えたタイプです。彼らは効率性と論理性を重視し、チームの問題を体系的に解決することを得意とします。長期的な視野を持ち、大きな目標に向かって計画を立て、実行することを好みます。

好奇心が旺盛で、常に新しい情報を吸収し、それを他者へ伝えることに喜びを感じます。自分のアイデアを明確に、時には強引に表現することもあります。

ENTP

ENTPは機知に富み、独創性豊かで、刺激を求める性格です。複雑な課題や新たな問題に対して創造的なアイデアを見出すのが得意です。抽象的な可能性を生み出し、それを論理的に分析することに長けています。

他人の気持ちを読むことが得意です。ルーティン作業にすぐに飽きてしまい、同じ方法をくり返すことは稀です。常に新しい興味の対象を見つけ出す傾向があります。

INFJ

INFJはアイデア、人間関係、所有物の間に意味やつながりを求めます。他者の内面を理解することに秀でており、鋭い洞察力を持っています。

強固な信念を持ち、それに忠実です。社会全体の利益につながる方向性について明確なビジョンを持ち、それを実現するための組織力と決断力を備えています。

INFP

INFPは理想を追い求め、強い個人的価値観を持つタイプです。自らの信念と大切な人々に対して誠実で、自分の理想に沿った生き方を目指します。

好奇心旺盛で、新たな可能性をすばやく感知する能力があります。他者の潜在能力を見抜き、それを引き出すのが上手です。柔軟性があり順応性に富んでおり、自身の価値観が脅かされない限り、新しい考えを受け入れる姿勢があります。

ENFJ

ENFJは明るく元気で共感力と責任感があります。周りの気持ちやニーズに敏感に反応し、彼らの潜在能力を引き出すことに長けています。

刺激的なリーダーシップを発揮するタイプで、個人とグループが成長するための触媒としての役割を果たします。賞賛や批判に反応しやすいです。

ENFP

ENFPは情熱的で想像力豊かな性格です。人生を可能性に満ちたものとして捉えます。情報や出来事をスピーディに関連付け、見出したパターンに基づいて自信を持って行動します。

他者からの承認を求める傾向にありますが、同時に他者に対して感謝の気持ちとサポートを惜しみなく与えます。自発的で柔軟性があり、即興性や話術に頼ることが多いです。

ISTJ

ISTJは静かでまじめな性格の持ち主です。彼らは信頼性と綿密さによって成功を収めます。現実主義的で事実を重視し、責任感が強いのが特徴です。論理的に判断を下し、目標に向かって着実に進みます。

ISTJは秩序を重んじ、仕事、家庭、生活のあらゆるシーンで整然とした環境を作ることに喜びを感じます。伝統を尊重し、忠誠心が強いです。

ISFJ

ISFJはおだやかで友好的、責任感が強く良心的です。義務を果たすことに熱心で、細心の注意を払って正確に仕事をこなします。

ISFJは誠実で思いやりがあり、自分にとって大切な人について特に配慮を示します。職場でも家庭でも、調和のとれた環境づくりに努めます。

ESTJ

ESTJは実践的、現実的、事実重視のタイプです。決断力があり、決定をスピーディに実行へ移します。プロジェクトと人材を組織して物事を成し遂げ、できる限り最も効率的な方法で結果を得ることに重きを置きます。

明確な論理的基準を持ち、自分が守るだけでなく、他の人にも従ってもらいます。プランの実行に積極的です。

ESFJ

ESFJは協調性が高く、誠実さを大切にする性格です。周囲との調和を重視し、その実現に向けて粘り強く取り組みます。チームワークを尊重し、期限を守りながら業務をこなすことに喜びを感じます。小さなことでも最後までやり遂げます。

他者のニーズに対する感度が高く、日常生活における周囲の要望を敏感に察知し、それに応えようと努力します。自己のアイデンティティや社会への貢献に対して、周りから評価されることを望みます。

ISTP

ISTPは問題が発生するまでは寛容かつ柔軟で、静かに観察し、問題が発生するとすぐに行動して実行できる解決策を見つけます。物事がうまくいく理由を分析し、大量のデータを処理して問題の本質を見極めます。

因果関係に興味を持ち、論理的原則を用いて事実を整理し、効率性を重視します。

ISFP

ISFPは控えめで温和、そして感受性豊かな性格です。今この瞬間を大切にし、周りで起こっていることを楽しみます。マイペースで物事を進めることを好みます。

自己の価値観と大切な人々に対して誠実さを持ち続けます。対立を避ける傾向があり、自身の価値観を他者に押し付けません。

ESFP

ESFPは活発で社交的、そして適応力に富んだ性格です。人生や人々、快適な環境を心から好む傾向があります。チームワークを重視し、ともに目標を達成することに喜びを見出します。

仕事に対しては現実的かつ常識的なアプローチを取りますが、同時に楽しめるようにします。新しい環境や人々に対して柔軟に対応し、新しいスキルを試すことで大きな学びを得ます。

ESTP

ESTPは柔軟で寛容のある性格です。すぐさま結果を求め、実践的なアプローチを好みます。抽象的な理論よりも、具体的な行動を通じて問題に取り組むことを好みます。

今ここに焦点を当て、自発的で、人々と交流することを楽しみます。実践を通じて、学びを得ることが多いです。

MBTIの活用例

MBTIを理解することで、さまざまな場面で活用することができます。主に企業研修や自己啓発、カウンセリングです。

ただし、就職における適職診断の目的には、MBTIよりも16タイプ性格診断の方が適していることに注意が必要です。16タイプ性格診断は、MBTIを基にしていますが、より現代的なアプローチが重視されており、就職や職業適性を図るのに役立ちます。

企業研修

MBTIは企業研修で広く活用されています。例えばチームづくりで役立つでしょう。

メンバーの性格タイプを理解することで、お互いの強みを活かし、弱みを補完し合うチーム作りができます。
また、リーダーシップを養成するのにも有効です。リーダーが自身の性格タイプを理解し、異なるタイプの部下とのコミュニケーション方法を学ぶことができます。性格の違いによる対立を理解し、建設的な解決策を見出すのに効果的です。

自己啓発

自己啓発にもMBTIは有効です。自分の性格、強み、弱みを深く理解することで、どうすれば成長できるかを把握できます。

また、ストレス管理にも役立ちます。ストレスを感じやすい要因を見つけることで、うまく対処できるでしょう。

カウンセリング

カウンセリングの場面でもMBTIは活用されます。自己探求のツールとして、クライアントが自己理解を深める助けとなります。

また、関係性の改善にも役立ちます。例えばカップルや家族でのカウンセリングで、お互いの違いを理解し、コミュニケーションを改善するのに有効でしょう。

まとめ

MBTIは単なる性格診断ではなく、自己理解と他者理解を深めるツールです。16の性格タイプを通じて、自分の強みや弱み、コミュニケーションスタイルを理解し、個人の成長や人間関係の改善に役立てることができます。企業研修や自己啓発、カウンセリングなど、さまざまなシーンでの活用が期待されています。

自己理解を深めて仕事に生かしたい方、活かす場を見つけたい方は工場求人ワールドで仕事を探してみてはいかがでしょうか。

簡単登録で、あなたに合った求人情報が見つかるかもしれません。新しい環境で、MBTIで得た自己理解を活かしてみませんか?