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「2社から内定出たけど、どちらにしようか決められない」
「転職先を決める際の決め手ってどんなものがある?」
内定をもらっても、このような悩みで転職先を決めかねている方も少なくありません。転職先を決めかねている方の多くは、条件や自分の希望が整理できていない場合がほとんどです。
この記事では、転職の決め手となる5つのポイント、複数内定が出たときの決め方、決め手に欠けて際の対処法などについて解説します。転職先選びで後悔しないように、この記事を参考にしてみてくださいね。
転職の決め手となる5つのポイント
内定が複数社から出ている場合、どの企業にしようか悩みますよね。転職先を決める際は以下の5つのポイントから総合的に判断しましょう。
- 仕事内容
- 給料
- 労働環境
- キャリアプラン
- 働きやすさ
転職する方はもちろん、転職か現職にとどまるか悩んでいる方も今回紹介する5つのポイントについて、整理してみましょう。
仕事内容
モチベーションを持って仕事を続けていくためには、転職先の業界や職種が自分に合っているかどうかが重要です。仕事内容が自分に合っていないと、興味のない仕事に就いてしまってやる気が出ない、自分の性格に合っていなくて続けられない、知識やスキルレベルが合っておらず業務についていけないなどの問題が起こってしまいます。
厚生労働省の調査によると、日本人は年間平均1710時間働いることがわかっており、生活の約20%の時間を仕事に費やすといわれています。
人生の上で多くの時間を占める仕事が、つまらない、自分に合っていないものでは人生の幸福感が大きく下がってしまいますよね。転職先を選ぶ際は必ず仕事内容が自分に合っているか吟味しましょう。
給料
給料は転職先を選ぶ際の大きな要素になります。希望する給与にマッチしているかどうかで、モチベーションや人生設計に大きな影響を及ぼします。
給料には、月々の基本給はもちろん以下のさまざまな項目があるため、全て洗い出して計算しましょう。
- 基本給
- 残業代
- 住宅手当
- 扶養手当
- 交通費
- ボーナス
- 退職金
- その他
求人には大まかにしか書かれていませんが、内定が出ると詳細の年収が提示されるので確認しましょう。
また、額面上の給与だけでなく、昇給しやすいかどうかも企業の成長性や風土から調べておくのがおすすめです。給料は人生に大きな影響を与える重要なポイントであるため、慎重に検討しましょう。
労働環境
残業や休日出勤の有無についてもしっかりと確認しておきましょう。長時間労働が常態化してしまうと、身体的・精神的に負担が増えて仕事が続けられない状況になりかねないため、注意が必要です。求人票に載っているのはあくまでも一例のため、自分が配属される予定の部署の実情を確認してください。
そのほか、福利厚生についても調べておきましょう。最近では福利厚生として、年間数万円相当の福利厚生ポイントが付与される企業も増えてきています。
ただし、面接の場で残業や福利厚生について細かく聞きすぎると、マイナスなイメージになりかねません。気になることがあれば、転職エージェントに問い合わせすることがおすすめです。
キャリアプラン
中長期目線で、どのようなキャリアプランを描けるか検討するのも重要なポイントです。定年まで働く場合、30歳前後の方でもあと30年程度働くことになるため、長期的な目線は必要です。
例えば、転職する企業では何歳でどのような役職に就いているか、実例を調べておきましょう。あくまでも一例に過ぎませんが、今後のキャリアイメージや目標ができるため、転職の際の検討材料になります。
また、キャリアプランを実現するための各種研修制度が整っているかどうかも合わせて確認するのがおすすめです。長期的な目線で、自身のキャリア形成に良い影響があるかどうか、検討しておきましょう。
働きやすさ
人生の多くの時間を費やす仕事において、働きやすさは非常に重要なポイントです。長く働けるか、モチベーションを保って働けるかどうかは働きやすさが大きな要素になります。
働きやすさは、以下のポイントで確認しましょう。
勤務地
有休消化率
フレックス制
在宅勤務の有無
勤務地は実際の通勤経路、時間、混雑具合なども含めて確認しておく必要があります。なぜなら朝の通勤時間になると、満員電車や渋滞で想定と大きく異なってしまうのを避けるためです。
また、近年では在宅勤務を取り入れている企業も増えているため、実際に配属予定の部署の導入状況をエージェント経由で確認しておきましょう。
複数内定が出たときの決め方
実際に複数社から内定が出た際は以下のステップで転職先を決めましょう。
- 転職で実現したいことを明確にする
- 優先順位をつける
- 将来性を考える
1.転職で実現したいことを明確にする
まずは、なぜ転職しようと思ったのか、原点に立ち返り転職の目的・ゴールを再確認しましょう。転職活動をしている中でそもそもの目的がぶれてしまう場合も少なくありません。前職で何が不満だったのか、何を実現したかったのか改めて自分に問いただしてみましょう。
解決したいことや実現したいことが転職先で実現できない場合は、現職にとどまるのも選択肢の一つです。勤務地や給料などの条件だけで安易に決めるのではなく、現職での不満や課題、自身の希望を洗い出しましょう。
2.優先順位をつける
実現したいことや希望を洗い出したら、それらに優先順位をつけましょう。希望のすべてを満たす企業が見つかればいいですが、実際にはそのような企業に巡り合えるのは稀です。そのため、絶対に外せないもの、実現できたら嬉しいもののように優先順位をつける必要があります。
例えば、現職から年収が下がってもいいから希望の業界で働きたい人もいれば、ハードワークで残業が多くてもいいから年収を増やしたい人など、転職先の優先順位は千差万別です。優先順位で希望を並べた以下のような表を作成すると頭が整理できておすすめです。
【希望項目ごとの転職先評価】
優先順位① |
優先順位② |
優先順位③ |
優先順位④ |
年収500万円以上 |
名古屋市から通える |
製造業の設計職 |
在宅勤務あり |
現職 |
480万円 |
○(名古屋市) |
○ |
✖️ |
転職先A |
500万円 |
○(名古屋市) |
○ |
△ |
転職先B |
550万円 |
△(豊田市) |
△(製造業の営業) |
✖️ |
3.将来性を考える
自分の希望だけでなく、企業の将来性についても考慮して最終判断をしましょう。企業のこれまでの業績から、今後の予測を立てるのはもちろん、新しい技術やサービスに柔軟に適用している企業かどうかも判断ポイントです。
時代の変化が著しい現代においては、市況によるボーナスカットはもちろん、倒産などの可能性も少なくありません。せっかく転職したものの、「ボーナスカットで想定していた年収と乖離がある」「倒産の危機でまた転職活動をする羽目になった」といった状況は避けたいでしょう。最終的な判断の前に必ず、長期的な目線で転職先の企業を分析することをおすすめします。
転職先の決め手に欠けるときは?後悔しない選び方
内定が複数社から出た場合、嬉しい反面、決め手に欠けてどこを選ぶべきか決めきれないこともあるでしょう。
そんなときは、以下のアクションを起こしてみましょう。
- 転職先の条件を比較する
- 近しい業界・職種の人の意見を聞く
- 内定先に相談する
転職先の条件を比較する
決めきれない場合、条件をさらに細かく洗い出し、比較してみるのがおすすめです。転職先を決めきれない方の中には、条件が不足していて比較できていない方が少なくありません。
例えば、収入について年収ベースではなく月々の手取りベースで考えたり、ライフイベントによって転居をした際の住宅手当について調べたり、詳細を検討していきます。ただし、各内定先で情報にばらつきがある場合、正しい比較ができないため注意が必要です。
近しい業界・職種の人の意見を聞く
自分1人で考えても決めきれないときは、周りの人に相談するのもおすすめです。転職経験のある方や、同業界・同職種で働く人の意見や実情を聞くと参考になることがたくさん聞けるでしょう。求人情報では読み取れないリアルな情報が知れるため、転職した後の自分の姿をより鮮明に想像できます。
例えば、転職基準や決め手、働いてみてよかったこと・悪かったことなどを質問すると、転職先を決めるヒントが得られるためおすすめです。また、質問でなくても、どのようなことで悩んでいる、決めかねているといった話を聞いてもらうだけで、自分の考えが整理されるケースも少なくありません。
このように1人で考えて行き詰まってしまった場合は、自分以外の人に相談することで不安を解消できることがあります。ただし、他の人の意見を鵜呑みし過ぎないよう注意しましょう。
内定先に相談する
判断するために必要な情報が不足している場合は内定先に相談しましょう。必要な情報を提供してくれたり、実際に働いている方の声が聞けたりすることも少なくありません。
例えば、残業時間について不安がある場合は、実際に配属される部署の残業状況を教えてくれます。
また、必要な情報が揃っておらず転職先を決めかねている場合は、期限を決めて内定の返答期限を延長できる可能性もあります。内定の回答期限が迫っているからという理由で、安易に転職先を決めてしまうのではなくまずは内定先に相談しましょう。
まとめ
今回は、複数内定もらった方や現職と悩んでいる方に向けて、転職先の決め手について解説しました。転職は人生を大きく左右するため、簡単に決めきれない方も少なくありません。今回紹介したチェックポイントと迷った際の決め方を参考に、後悔のない転職先を選んでくださいね。
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